昨年11月に始動したDigital Youth Projectが、4月12日(土)に開催されたDigital Youth Award 決勝大会でフィナーレを迎えました。
決勝大会に進んだアプリ部門、アイデア部門のそれぞれ5個人/チームが力のこもったプレゼンを繰り広げ、最終的にグランプリと準グランプリ作品が選ばれました。
アイデア部門
グランプリ:Challenge for SHS
神奈川県立川和高等学校 3年生 小林萌恵さん
高校生による高校生のためのマーケティング企画発信・共有および、同じ志を持つ同世代の高校生と場所に関係なくつながることができ、ディスカッションができるコミュニティアプリのアイデアです。
アプリの運営資金として高校生のインサイトやリサーチデータを収集できることを対価とし、協賛企業から出資してもらうことで継続的な運営ができるというビジネスモデルが考慮されていたことが高く評価されました。
準グランプリ:shionpush
拓殖大学 1年生 吉田 圭汰さん
最近では、Skypeなどで顔を見ながら会話ができるようになったものの、遠距離恋愛でお互いに淋しい思いをするのは一緒に思い出を作ることができないからだ、という気付きから始まったアプリの企画です。
極めて個人的な思いに端を発しながらも、ビジネスモデルとして、チェーン展開されている飲食店を巻き込み、バーチャルなデートの舞台として成立させたことが高い評価を得ました。
お二人には副賞として、Impact Japanから、TED x Tokyo 2014 の運営サポートメンバーへの参加権利が与えられました。
アプリ部門
グランプリ:Spot
筑波大学 4年生 木藤 紘介さん、吉田 拓真さん
この冬のソチ五輪、まもなく始まるW杯ブラジル大会、2020年の東京五輪に刺激を受け、スポーツをしている人をITのチカラで支援したいと考えたことから生まれたWindows ストアアプリ。ギブリーとのDMTCハッカソンがきっかけとなりました。
試合を録画しながら、リアルタイムで良かった/悪かったシーンをタグ付けし、後からそのシーンだけを見直せるほか、描画の機能を用いて、ここでこうパスを出すべきだった、ここにシュートを打つべきだったというように反省会に活かすことができます。
アプリの完成度、きちんと考えられたビジネスモデル、説得力のあるプレゼンを踏まえ、学校の部活や草スポーツチームで、そして、世界中にニーズがあることが評価されました。
準グランプリ:かぞくぐるみ
鳥羽商船高等専門学校 宮村騎久也さん、Choviwatana Palinさん、濱口堅太さん、小山紗希さん
ぬいぐるみをインターフェイスにした遠隔コミュニケーションシステム。高専機構との密接な取り組みの成果として生まれました。
ぬいぐるみの内部にはロボットが組み込まれており、遠隔地からKinectを使って操作することができる、ぬいぐるみの鼻に仕込まれたカメラを通じて、操作している側がその自然な表情を受け取れるというようにディスプレイ越しよりも暖かみのあるコミュニケーションがとれます。
核家族化や高齢化という課題に対して、解決策をきちんと示していること、ユーモア溢れるプレゼンが評価されました。
アプリ部門のグランプリ、準グランプリの受賞チームは7月29日からシアトルで開催されるImagine Cup世界大会の日本代表候補としてノミネートされ、オンライン審査を通過したどちらかのチームが世界へと羽ばたきます。
当日は関係者だけでなく、一般観覧者も多く詰めかけ、その様子を見守りました。オンラインや雑誌以外にも、テレビ局からの取材も入っています。
応募いただいた学生のみなさん、ありがとうございました。
今年は昨年に較べ、アプリ部門、アイデア部門ともに質が上がったので、一次審査の選考では悩みに悩みまくり、決勝大会の最終審査でも審議に審議が重ねられました。運営としては、嬉しい限りです。
来年も引き続き開催するつもりです。また、お会いできることを楽しみにしています。