2023年2月24日、福岡県筑紫野市にある老舗高級旅館「大丸別荘」。
法律で週1回以上行う必要がある大浴場の湯の取り換えを年2回しかせず、塩素の注入も怠っていたという衝撃的なニュースが流れました。
そこで今回は大丸別荘「山田眞」社長について調査しました。
大丸別荘でお湯の取り替え年2回でレジオネラ属菌を検出
福岡県筑紫野市にある老舗旅館「大丸別荘」で大浴場のお湯の入れ替えを年2回しかしていなかったことが発覚しました。
本来ならば週1回はお湯の取り換えをしなければいけないのです。
さらに日常の塩素の注入も行われていませんでした。
福岡県保健所の検査では、浴槽から基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出されたとのことです。
Q.2:レジオネラ属菌とは何ですか?
レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こします。
レジオネラ属菌は現在までにおよそ60種類が知られており、その中でも、レジオネラ・ニューモフィラは、レジオネラ肺炎を引き起こす代表的なレジオネラ属菌の1種とされています。
厚生労働省ホームページ
レジオネラ属菌に感染すると重症の「レジオネラ肺炎」や軽症の「ポンティアック熱」になってしまいます。
レジオネラ肺炎とは?
レジオネラ肺炎は、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。
まれですが、心筋炎などの肺以外の症状が起こることもあります。
また、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢ちゅうすう神経しんけい系の症状や、下痢がみられるのもレジオネラ肺炎の特徴とされています。
軽症例もあるものの、適切な治療がなされなかった場合には急速に症状が進行することがあり、命にかかわることもあります。
厚生労働省ホームページ
ポンティアック熱とは?
ポンティアック熱は、突然の発熱、悪寒、筋肉痛などの症状がみられますが、またそれらは一過性のもので、自然に治癒します。
厚生労働省ホームページ
大丸別荘の浴槽からは基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出しています。
もしかして過去に入浴して、レジオネラ肺炎やポンティアック熱など症状が出ていた方がいたのかもしれません。
違反状態は2019年ごろから続けていました。
約4年間も年2回しかお湯を取り替えていなかったとは・・怖すぎます。
【顔画像】大丸別荘の社長は山田眞
大丸別荘の社長は山田真氏です。
とある口コミサイトでは、山田眞社長についてこのように書かれていました。
社長の山田真さんは、総支配人・料理長を兼任する謙虚で素晴らしい経営者です。
館内の無駄なく行き届いた配慮、料理も華美でなく美味しい逸品の心配り、どれも、苦労人の山田社長の経営哲学を感じます。
総支配人だけでなく、料理長も兼任しているとは。
大丸別荘の料理を見てみると、とても美味しそうですよね。
「謙虚で素晴らしい経営者」と称賛もされています。
普段は素晴らしい経営者でも、温泉の管理がきちんとされていなかった今ではそうは思えなくなってしまいますね・・・。
Twitterで大丸別荘の社長に関するこんなツイートを見つけました。
なんか、大丸別荘の社長きて、芸工出身の地域おこし協力隊の子もきて、意見交換。面白い人多いなー竹田。
明日また夜飲むことになった。
昼は作業しなきゃ。
さ、身支度して寝なきゃ。
大丸別荘の社長とご飯を食べたと思われる方のツイートと一緒に、その時の写真が載っていました。
複数人いたことと、現社長の山田真氏かは特定できなかったのでモザイクをかけています。
大丸別荘の運営会社は?
大丸別荘の運営会社は「株式会社 大丸別荘」です。
設立は1948年です。2023年で運営会社は創立75年目になります。
昭和天皇が宿泊したこともある老舗高級旅館の大丸別荘。
お湯の交換や塩素注入を怠り、歴史に傷をつけてしまいましたね。残念です。
【世間の声】大丸別荘の社長の取材対応がひどすぎる?
レジオネラ属菌検出の件で、大丸別荘の山田眞社長は「当社の業務内容につきましては公表を控えさせていただいております」とコメントしています。
旅館の信頼を回復するためにも詳細を公表した方がいいと思うのですが・・・ネットでも怒りの声が殺到しています。
大丸別荘の公式サイトでも「お知らせ」に毎週月曜に大浴場の設備システムメンテナスをすることが書かれていました。
大浴場は、設備のシステムメンテナンスに伴い、2023年2月第2週より
毎週月曜日は夜23:00まで、翌朝は6:00からのご利用とさせていただきます。
ご了承くださいませ。
(火曜日〜日曜日は深夜1:30まで、翌朝は5:00からご利用いただけます)
5ちゃんねるで大丸別荘に問い合わせた方がいました。
電話掛けたら昨年の12月に指摘を受けて今は大丈夫です。と回答。予約はできますと言われたから今は綺麗なんじゃないかな?
12月に保健所から指摘を受けて改善し、現在では普通に予約、宿泊もできるようになっています。
このことについても詳細な説明する機会を設けた方が、信用回復につながると思うのですが・・・。
今後の対応についても注目ですね。
追記:大丸別荘がホームページに謝罪文
報道後に大丸別荘は公式ホームページに謝罪文を掲載しました。
その後、山田眞社長は記者会見を開きました。
記者会見の内容についてはこちらにまとめています。
その後山田眞社長は辞任しました。
※追記 山田眞社長が死亡
3月12日、大丸別荘の前社長の山田眞さん死亡のニュースが入りました。
警察によりますと、12日午前7時ごろ、筑紫野市内で男性が死亡しているのが見つかり「大丸別荘」の運営会社の前社長の山田真さん(70)と確認されました。
近くの路上に止めてあった本人の車の中から遺書のような内容のメモが見つかり、遺体や現場の状況などから自殺とみられるということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230312/k10014006091000.html
亡くなる2日前の3月10日には警察が大丸別荘に捜査に入り、山田眞前社長も任意で事情聴取に応じていたとのです。
この数日の間に思い詰めてしまったのでしょうか・・・。
死んで詫びるのではなく、生きて大丸別荘の信頼を回復できるよう励んでいただきたかったです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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