大浴場のお湯の入れ替えを年2回しかしていなかった高級老舗旅館「大丸別荘」。
2023年2月28日に大丸別荘の社長の山田眞氏が記者会見を開きました。
山田眞社長の会見が「ひどすぎる!」と話題になっています。
今回は大丸別荘の山田眞社長の記者会見の内容を全文書き起こしました。
【全文】大丸別荘の山田眞社長が記者会見
老舗高級旅館「大丸別荘」で大浴場のお湯を年2回しか入れ替えられておらず、基準値の2倍のレジオネラ属菌が検出されていました。
2023年2月28日(火)午前10時から大丸別荘の山田眞社長の記者会見が行われました。
以下は会見で山田眞社長が読み上げた謝罪文の全文です。
山田眞社長
(深々と礼)「深く反省しおわび申し上げます。
申し訳ございませんでした。(着席)
それでは謝罪文を読まさせていただきます。
謝罪文。
令和5年2月24日の朝日新聞朝刊において、大丸別荘の大浴場の衛生管理問題については事実経緯は新聞報道の通りです。
このような事態に至ったことは福岡県民のみなさまに対してはもとより、全国の大丸別荘のご利用者のみなさまに心よりお詫び申し上げます。
私は公衆浴場法に基づいて県が定める条例において、連日使用型の循環型浴槽は全ての湯を取り替えるのを1週間に1回以上行うよう指導していたにもかかわらず、2019年12月ごろよりこれを行わず、かつ浴場内の温水の、
えー・・残留塩素濃度1Lあたり0.4mg以上にする必要があったのをこれを怠ってまいりました。
このような事態に至ったのは、代表者としての私自身の法律に、えー・・対する認識が甘く、かつレジオネラ菌はどこにでもある一般細菌のような安易な考えで、また大浴場は温泉掛け流しなのでかなりお湯が入れ替わってるから大丈夫と考えておりました。
また塩素を注入しなかったのは、塩素の匂いが自分の体質に合わず嫌いだったという身勝手な理由でございました。
しかし2019年・・あ・・
このような状況は条例が制定された昭和63年ごろからしばらく守っておりませんでしたが(?)、今の大浴場が完成しました平成4年以降は2019年までは正確に確認できませんが実施していたと思います。
しかし2019年12月以降は温泉掛け流しであるという現状を踏まえ、ついつい管理が不十分になり、今日に至った次第です。
その後、コロナ渦中にあって宿泊客も激減したことから一層ルーズになってきた中、今後、今度、福岡保健所から令和4年8月の調査によりレジオネラ属菌が基準値の2倍検出されましたが、その際当方は虚偽の書類を提出し、換水や塩素の注入が適正であったと説明してきました。
しかしこれらは新聞報道にもありますように・・・虚偽の資料による不適切な対応でありました。
その後福岡県保健所による抜き打ち検査による基準値の3700倍のレジオネラ属菌が検出されました。
今回の福岡県の調査において、当社の不正行為が明らかとなり、福岡県保健所の関係者の皆様、そして福岡県民の皆様、ひいては大丸別荘をご利用してくださった多数の皆様を裏切るような行為をしたことは、本当に申し訳ありませんでした。
深く深くお詫び申し上げます。
私は今回の福岡県保健所の抜き打ち検査によって、当社のずさんな対応が明らかとなり、これらの行為がいかに県民の皆様へ当社の温泉を利用してくださった皆様の健康を全く顧みない悪行であったという事をつくづく知らされ、かつ反省させられました。
幸いに生命の危機にさらされた方がいらっしゃらなかったことは不幸中の幸いでした。
当社開業の年1965年から数え160年とならんとしている中で、こんな恥ずべき行為をしたことをご先祖様に申し訳なく思い、当社を支えてくれた従業員の皆様に対しても申し訳なく思う次第です。
今後許されるなら法律を順守し、浴槽を整備し、換水を適正に実施し、塩素濃度を適正に守っていく所存であることを心から誓約いたします。
そして関係者の皆様に深く謝罪申し上げる次第です。
以上でございます。」
山田眞社長のその他発言
謝罪文以外の山田眞社長の発言をまとめました。
「レジオネラ菌は水たまりとか、その辺によくある菌だと思っていた」
「レジオネラ属菌が大した菌ではないという認識がひとつと、ろ過循環装置があったので、水質はいいだろうと。」
レジオネラ菌が病気を発症させる危険性があることについては、
「コロナじゃないけど、基礎疾患がある人とかが、たまたま、きっかけになるという認識だった」
保健所に提出した浴場の管理表について
「私の指示で湯の塩素濃度など改竄(かいざん)した。
法令違反との認識はあった」
「違反とは分かっていたが、検査に合格したいという思いがあった」
老舗温泉旅館の社長?と心配になってしまう発言が多くて驚きました。
山田眞社長は「(問題が)ある程度落ち着いたら退任する」とも発言しています。
世間の声
山田眞社長の会見は、終始淡々と謝罪文を読み進め、気持ちがこもっていないように見え「ひどすぎる!」との声が殺到しています。
まとめ
今回は大丸別荘の山田眞社長の謝罪会見について調査しました。
あまり心がこもっていないような会見で、批判の声が殺到していました。
今後も大丸別荘の行方に注目していきます。
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